胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)のすすめ食べるとムカムカする、お腹がすくと痛くなる、胸焼けがする等の症状があり、胃が悪いのは分かっていても、胃カメラは大変なので受けたくない・・・?? 内視鏡とは、体の中を直接観察するための機械や方法です。昭和25年、日本で初めて胃カメラが発明されてから、日本の内視鏡は世界の最先端を走っています。現在、内視鏡で観察できる体の主な臓器は、胃の他にも、口からは喉、食道、十二指腸の上部消化管と気管・気管支の呼吸器、肛門からは直腸と結腸、その他に腹腔、耳鼻咽喉科、泌尿器科や婦人科でも内視鏡が使われます。数年前までは、ファイバースコープが主流でしたが、当クリニックではテレビの大画面で優れた画像が観察できる最新の電子内視鏡にて検査を行っております。 ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の検査と除菌胃潰瘍の再発防止には、ピロリ菌の除菌が効果的だといわれています。 胃・十二指腸の病気とヘリコバクター 消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)は従来胃の酸と胃粘膜の防御機構が天秤のようにつりあっているバランスがくずれるために発症すると考えられてきました。ところが1982年、胃の中に生息しているヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が発見されました。ピロリ菌に感染すると急性胃炎が発生し、慢性に持続することが知られています。胃潰瘍患者では65~80%、十二指腸潰瘍患者では90%にピロリ菌がいることが報告されています。また、除菌により潰瘍の再発を防止できることもわかってきました。 ピロリ菌の検査方法1)胃カメラで胃粘膜の一部を採取して行う検査
除菌は1週間で一気にたたく2種類の抗生物質と胃酸分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬の3剤を1日2回服用し、1週間続けます。集中的にたたくことで90%の患者さんは除菌に成功します。一度除菌されると、再発の可能性は2~3%と考えられています。抗生物質による、下痢、味覚異常などの副作用がありますが、ほとんどは軽症です。保険適用になったピロリ菌の除菌治療ピロリ菌の除菌治療は平成12年の11月より保険診療の適用になりました。しかし、これは胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さんのみに適用されるもので、ピロリ菌に感染しているすべての方が対象となるわけではありません。しかしながら除菌することにより、ガンの予防にもつながるということは本当にすばらしいことです。「自分の健康は自分で守る」という観点で考えれば自費診療でも除菌を強くお勧めいたします。費用はそれほど高額ではありません。検査や薬代を含めても10,000円~15,000円程度で済みます。 除菌療法後のことについて除菌後の判定のための胃カメラ(内視鏡)検査を1-12ケ月後に受ける必要があります。また除菌後も維持療法を必要とする場合があります。 |
ご希望の方にはしおりを贈呈 ピロリ菌の除菌療法について、より詳しくお知りになりたい方にはしおりをお渡しします。外来でお申し付け下さい。 |